◆++広汎性発達障害の子++母と子の折り紙三昧の日々◆

2017/08 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2017/08 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2017/08 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2017/08 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2017/08 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

ブログ内検索
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
経済的に困窮し米粒ひとつ、自分の力で買うことが
ままらなくなった父。


いくら誘っても、一緒の外出はしなくなって、もう
一年?


そして、肉体的にも歩くことも難しいほどになり、
半年前にはそんなものはまだいらないと強気だったのに、
今日、杖がいるかと訊ねると、あっさりと素直に
「うん」と
うなずく。

意外さに驚きつつも、それほどまでにという思い。

すぐに近くの杖の売り場に行き、遠慮する父に
軽量カーボン製の杖を買った。


・・・





安いのでいいと遠慮していた父も、実際使った軽さと
丈夫さに、これはいいと、ひさしぶりの笑顔。



杖をつかなければ、もう、どこへも外出できないほどに
弱っていた父。


いつもなら渋る外出を、今日はなぜか引き受けた。

「別れ」の前に、優夢と最後の外出をしたかったのに
違いない。

そしてそのためには、もう杖が必要だったのに、
私が尋ねるまでは言い出せなかった父。

でも歩くためには必要。

プライドの高い父も、優夢との最後の外出のために
初めて負けを認めたのだ。



久しぶりに見た街の風景に、表情は明るく、楽しげで

「ここは、前によく飲みに来たんだ。久しぶりだな~。

ここの5階にも来た。・・・

ここは、改装してずいぶん 広くなったんだ」


こんな父を見るのは半年か、それ以上ぶりかもしれない。


優夢は約1年ぶりくらいのじいじとの外食で、大好きな
焼き肉を驚くほどたくさん食べ、中盛りライスを2つと
肉の皿を4、5人前は平らげ、じいじの肉もほとんど
横取りした上に、スープまで2人前飲んで、隣のじいじ
を腰が抜けるほど驚かせた。


そして、自分が食べ終わると、肉を焼くのに忙しくて
何も食べていない私のことなどお構い無しに、

『もう帰る』と席を立つ。


そんな優夢をニコニコ笑って見ている父の幸せ。


元気だった頃には、優夢の障害を認めず、躾が悪いと
随分厳しく私に当たった父。


ある日、NHKの放送を見て、自閉症を知った日から
私と優夢に対する態度を一変させ、誰よりもよき
理解者となった父。


今では優夢はほとんど「普通」になったと信じ、
普通よりも「すごい」才能があると信じ、将来は
きっと医者になると信じ、頭がいいと信じ、天才だと
信じてくれる父。


「5,6年生の漢字まで知っている。すごい。
優夢は頭がいいから、質問されると疲れるな、難しい
ことをたくさん知っている、すごいな」


先生には毎日怒られ、学童クラブでは問題児扱い。
私にもガミガミ怒られてばかりで、
世の中で、こんなに優夢を褒めてくれる人はいない。


■■■■■■■■■■


家賃が払えなくなった40年来の借家。
ついにその棲家も追い出されようとしている。


あと、何日いられるか。
日割りの計算で立ち去らない父。


優夢との別れが辛い。

私との別れも辛い。


でも、払う金がない。



■■■■■■■■■■


お金さえ十分にあったら、
もしも、私が大富豪と結婚していたら、・・・



いつもなら、他人のことなどお構いなしの優夢が、
一歩一歩、足を引きずって歩くのがやっとの父に、

『だいじょうぶ?』と訊ねる。


そして、大好きなじいじの横に行き、身体にまとわり
ついて(本人は支えているつもりらしい)
気遣っている様子が、痛々しくて
涙がでそうになった。


歩きにくくて転びそうになりながら、優夢のお世話が
「優しいやつだな」と嬉しくて、5,6メートル歩いては
立ち止まり、休み休みの父に思わず触れたその肩が、
痩せて小さく小さくなっていることを知った夜。


後ろから見た頭も、私が知っている父よりもずっと小さい。
首も痩せて皺になり、なんだかあまりにも小さく縮んで
しまった父。



以前は筋骨隆々の、たくましい大男だった父の姿の面影は、
今はもうない。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
身につまされて悲しくなりました。お父様はおいくつなのかしら?何とか道が開けますように、心からお祈りしています。
2006/04/18(火) 00:48:10 | URL | うみねこ #-[ 編集]
読んでいて胸が締め付けられるような気がしました。
大富豪と結婚しなくても、日常生活の中で小さな幸せを見つけられるよう、願ってやみません。
2006/04/18(火) 10:05:01 | URL | 政道 #KFT6j.U6[ 編集]
うみねこさん、政道さん
暗い話題で申し訳ありません。
この頃の、私の最も大きな心配事で、片づけを手伝う
うちに、とても心の重荷になっていることなので
ありのままにどうしても記しておきたくなりました。

父は70歳を過ぎていますが、これほどよぼよぼに
なるほどの高齢ではないと思っていました。

いろいろとあり、家族がばらばらになっていく様は
子どもの頃からの私の記憶と重なって、本当に
つらい出来事です・・・
でも、まだ父が生きていてくれて、少しでもなにか
親孝行のようなものができることが幸いです。

悪夢で目覚める日々で、すっかり私も体調を崩してしまい
なかなか心の底から笑えるようにはなりませんが
皆様に支えていただいて、頑張ります!

そうですよね、どんな境遇の中にも幸せはきっとある
はず。優夢の何気ない成長も喜びのひとつです。(^^)
2006/04/18(火) 10:27:49 | URL | pandora #HuBhO90w[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。